米国、小型株 バイオテクノロジー、スキャンポ 決算、2016年第3四半期

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私が保有するバイオテクノロジー株 スキャンポ SUCAMPO (SCMP)が2016年11月9日に第3四半期の決算を発表したのでその内容を書きたいと思います。
ちなみにスキャンポでの私の投資成績は、含み損がマイナス18%まで回復してきたところであります。

スキャンポについて

スキャンポ社は、患者さんのアンメットメディカルニーズを満たす薬剤の開発と販売に取り組むグローバル企業です。
スキャンポ社では現在AMITIZA®およびRESCURA®の2つの製品を販売しており、開発中のパイプラインを有しています。
米国メリーランド州ベセスダに本社を置き、日本、スイス、イギリスに拠点を設けています。詳しい情報はhttp://www.sucampo.comをご覧ください。

2014年10月22日 武田薬品のプレスリリースより

小型の成長株で時価総額が7億2000万ドルです。ちなみにコカ・コーラの時価総額は1790億ドルです。

アミティーザ(AMITIZA)は便秘薬。RESCULAは緑内障の薬です。

ハイライト

  • グローバルでのアミティーザの売れ行きにより順調な財務結果
  • Dr. Reddy’s Laboratories(インドのジェネリック医薬品大手企業)との特許訴訟の解決

手堅い財務結果

売上

前年同月比 +73%で 5790万ドルになる。
アメリカでのアミティーザでのロイヤリティーが増加
アールテックウエノの売り上げ込み
アールテックウエノの売り上げを除くと +33%の伸び。

純利益

  • 純利益(GAAP), 810万ドル, 前年同期比 +12%
  • 調整後純利益:1240万ドル, 前年同期比 +58%。1回きりで今後発生しない項目を除いた状態。アールテックウエノの買収費用ものぞいた状態。

調整後純利益で考えればまだまだ急成長株と言えますね。

EPS

  • EPS GAAP:前年同期比に対し +19%の $0.19
  • 調整後 EPS: +68%, $0.28

アメリカでの状況

  • 武田薬品による売り上げが前年同期比 +7%, 1億900万ドル
  • スキャンポへのロイヤリティー、前年同期比 +7%, 2100万ドル
  • 武田薬品へのAMITIZA売上 1000万ドル
  • アメリカでの合計売上 3100万ドル

アメリカでのさらなる成長への要因

2017年1月1日から重要な処方薬リストへの掲載されることが決定

  • CVSケアマーク(米国第2のドラッグストア)のお勧め医薬品リストに掲載
  • エクスプレス・スクリプツ(米国最大規模の薬剤給付管理会社)のよく効く薬リストに格上げされる

テレビでの消費者への直接広告を目指す。

なんだか期待できそうです。

日本での状況

売り上げ:1740万ドル。+69% vs.2015

市場も伸びていて、アミティーザはブランドのある唯一の処方便秘薬

2016年ガイダンスは増加

  • 売上:1億9500万-2億500万ドル→2億2200ドル-2億2500万ドル
  • 調整後利益:4500万-5000万ドル→5000万ドル-5500万ドル
  • 調整後EPS:0.97-1.07→1.20ドル-1.25ドル

2017年ガイダンス

  • 売上:2億2000万ドル-2億3000万ドル
  • 調整後利益:7500万ドル-8000万ドル

2016年に対し売上は微増ですが純利益は45%以上の伸びです。

Dr. Reddy’sとの訴訟解決とパートナーシップ合意

アミティーザに関するアメリカでの訴訟解決

  • アミティーザのフランチャイズを提供
  • アミティーザビジネスのリスクが減った

Dr. Reddy’sはアメリカのジェネリック医薬品として通常実施権(non-exclusive licence)を獲得

今日から6年後から実施できる。

Dr.Reddy’sはジェネリック ルビプロストン ,Lubiprostone(アミティーザの一般名)の純利益をスキャンポと共有する。

Par Pharmaceuticalsとの以前合意した通常実施権も守る

Par Pharmaceuticalも2021年からルビプロストンのジェネリック医薬品を作る権利があります。

パイプライン

フェーズ3

プログラム 対象 病名 NDA(アメリカ食品医薬局)/
MAA(販売承認申請)提出
アミティーザ タイプ2-クロライドイオンチャネル(CIC2) 小児機能性便秘症(6歳-17歳) 2017
ルビプロストン拡散型 タイプ2-クロライドイオンチャネル(CIC2) 小児機能性便秘症(6歳-17歳)
(1)6か月-5歳,
(2)慢性突発性便秘症を持つ成人
(1) 2018
(2) 2017
CPP1-X/スリンダク組み合わせ製品 ポリアミン 家族性大腸腺腫症 2018

アミティーザ 6歳から17歳向けフェーズ3試験

小児機能性便秘症では今までで実施した最大の試験。

  • 効果はあるが評価項目を満たさなかった
  • 小児向け開発、拡散型製剤の開発を続けることは有効であるというデータが取れた。

今後の活動

  • FDA(アメリカ食品医薬局)とデータを見ていく。
  • 若年層と現在のアミティーザを摂取できない人向けの拡散しやすい薬を開発
  • 慢性突発性便秘(CIC)を持つ成人向けのフェーズ3試験を2016年内に開始。結果は2017年中頃

株価

株価は現在15.8ドルとトランプ大統領効果もあってだいぶ復活してきました。
PERは53.3です。

 

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コメント

  1. おさる より:

    ブログ拝見させて頂いております。
    英語が読めないので、分かりやすい説明で非常に参考になります。
    決算は順調で安心しました。ただパイプラインの進渉がイマイチに感じました。
    アミティーザ頼みから抜け出して欲しいですね。アールテックのドライアイなどのパイプラインに期待しているのですが。

  2. けいるん より:

    おさるさん。お久しぶりです。コメントありがとうございます。
    確かにパイプラインがシンプルなのは少し寂しいところですね。
    しかし2021年以降も、PAR Pharmaceutical や Dr. Reddy’sや、武田薬品が売る利益をスキャンポも一部享受できるのは多少なりとも安心できるところだと思っています。

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